正と邪の狭間で〜Love rice two times〜

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今回は、紅葉に彩られた秩父三峯神社にて、神職の山中俊宣さんにお話を伺いました。

米BCD:本日は宜しくお願い致します。

山中:宜しくお願い致します。

米BCD:早速ですが、3食×1週間とすると、お米を食べる割合ってどのくらいでしょうか。

山中:ほぼ100%ですね。時々麺があるかな?という程度で。ご飯好きです。

米BCD:そうしますと、お茶碗に装ったご飯って、白いまま食べたいですか?それともおかずを乗っけたりとか混ぜたりして食べたい方ですか?

山中:うーん・・・どっちもですね。優秀なおかず、例えばトンカツとか唐揚げとかですと、白いまま食べたいです。乗っけずに交互に食べていく感じで。

米BCD:「優秀なおかず」いいですね。

山中:でも、生姜焼きとか汁気があるものだと、最初は交互に食べて行って、最後に汁とご飯を混ぜて食べます。きんぴらごぼうとかもそうですね。醤油と砂糖の甘じょっぱい感じがご飯に絡むのがたまらないです。

米BCD:なるほど、おかずの感じで使い分けるのですね。もう少し詳しく伺いたいのですが、残り汁をご飯と混ぜるとき、ご飯に汁をかけますか?それとも汁にご飯を投入しますか?

山中:器の形状によりますね。それと、後片付けを計算に入れてどちらに投入するか決めることもあります。汁が元々付いている皿にご飯を入れる方が、洗う時には楽ですよね。

米BCD:そういう考えは大事ですね。

山中:汁を纏(まと)っているおかずだと、ご飯に乗っけちゃったりすることもありますが、基本的には汚さず交互に食べて、ロスタイムでアルティメットな食べ方をする感じです。あとは2杯に分けて、1杯目は交互食べ、2杯目は乗っけ食べとかも。

米BCD:最初に正統派を1回やってから崩すんですね。丼物はお好きですか?

山中:カツ丼とか好きですね。

米BCD:私も先ほど、わらじカツ丼(秩父名物)を食べて来たのですが、秩父で育った山中さんにとってはカツ丼のファーストイメージは卵とじですか?それともソース系ですか?

山中:いわゆる卵とじです。卵とじでないのも時々は食べていたのですけれど言葉のイメージとしてはそちらですね。わらじカツ丼も美味しいですよね。甘塩っぱくて。

米BCD:来た時の丼からはみ出した感じがインパクトありました。

山中:私もわらじカツ丼をきちんと認識したのは、マスメディアでよく紹介されるようになってからです・・・秩父に居ながらですが。あ、秩父名物で言えば豚肉の味噌漬けというのがあるのですけれど、これもご飯と相性抜群ですよ。

米BCD:ちょっと焼いてから食べる感じの?

山中:そうです。名前の通り、豚肉が味噌に漬けてあるものなのですが、焼くと味噌に脂がしみだして〜、1杯目は本体の肉と食べて、エクストラで汁にご飯を入れるとたまらないです。

米BCD:フライパンで焼いた時に残る汁の感じが良さそうですね。2杯目の頃は少し脂が固まり始めてて〜みたいな。

山中:まさにそれです。最高です。

米BCD:最初にご飯率がほぼ100%と伺いましたが、とすると朝もご飯派なんですね?

山中:朝は絶対にご飯です!味噌汁と一緒に。朝飲む味噌汁って、沁み入る感じがしません?

米BCD:そうですね。

山中:起き抜けのからからの体にじわーっとくるあの感じが好きです。だから朝食をパンだけで済ませたことはないんじゃないかな?

米BCD:おー!

山中:朝食バイキングとかでも、一瞬ご飯が見えないときってあるんですよ。でも、単体でなくてもどっかには入っているので、それを見つけ出して食べます。そうじゃないと朝食食べた気があんまりしないので。ハワイでもおむすび買って食べましたもん!(笑)

米BCD:(笑)バリバリの「朝はご飯」派ですね。

山中:ハワイに初めて行ったのは大学生のころかな?国際親善のイベントで神輿を担ぎに行ったんですけど、そのとき初めてスパムおにぎりを食べて、何だよ!スパムってご飯に合うじゃん!って感動したのを覚えてます。

米BCD:太平洋の真ん中でそんな感動があったのですね。少し話は変わりますが、山中さんはお子さんいらっしゃいますか?

山中:ええ、今五年生、三年生、一年生の三人です。

米BCD:お子さんがご飯を食べるのを見ていて、食べ方で気が付くところありますか?

山中:あー、一番下の子は変わってますよ。カレーライスで先にルーだけ食べて、後でご飯だけを食べるんですよ。

米BCD:混ぜないんですね。

山中:そう。皿に盛るときも、ご飯とルーをきっちり半分にしてる。だから、たまにご飯に掛かってしまうと、すっごく怒るんです。

米BCD:こだわってますね。

山中:境界線部分にルーが接してしまうのは、本人も良しとしてるみたいなんですが、後はきっちりハーフ&ハーフ。

米BCD:外で食べる時がきたら、ショック受けそうですね。

山中:ね?普通はふわ〜と掛かってますよね。私も気になったので「学校(給食)ではどうしてるんだ?」って訊いたら「我慢してる!」って(笑)

米BCD:(笑)家と学校の対応も、ちゃんとハーフ&ハーフなんですね。山中さん自身はどうやってカレーをよそいます?

山中:私はご飯全体にルーを掛けてしまいます。それからは無意識に崩しながら混ぜてるかもしれませんね。ある程度混ざったら食べ始めるという流れです。

米BCD:カレーは先混ぜなのですね。

山中:一番上の子は食べ方は私に似てるかもしれませんね。真ん中の子が、やっぱり中間どころな感じで。

米BCD:自然といいバランスですね。

山中:なんかそうなんですよね。あ、あと、カレーはさらっとしているのよりは、とろみが強い方が好きです。正直なところ、小さい頃はカレーはあんまり得意な方じゃなかったんです。それで、高校生ぐらいのときって、友達と外で食べる機会ってできるじゃないですか?

米BCD:その辺りから自分で店をチョイスし始めますよね。

山中:そのとき、カレー屋さんを選ぶ友達見て、なんでこんな自由に選べるときにわざわざカレーにするんだ?って思ってました。たまに家で出てくるぐらいで十分じゃん!って。

米BCD:いえ、そのお友達そんなに間違った選択してないと思います(笑)。ではそのときは牛丼とかを?

山中:その2択だったら、絶対牛丼でしたね。今はカレーを食べに行ったりもしますけど、そのときはカレーに対して受け身でした。嫌いではなかったですけど。

米BCD:なるほど。牛丼はどのような食べ方をしますか?

山中:出てきたらすぐ紅生姜を真ん中にどんと。

米BCD:多めに?

山中:はい、まずトングを手で軽く「くっ」と開いてから生姜を掴みますもん。

米BCD:なるほど。多めですね。醤油とか七味は?

山中:入れないです。その後は、箸で生姜と肉を掴んで一口。それからご飯が露出したところでご飯を一口。後はご飯を掻き出して、肉を奥にぐっと寄せて食べていきます。ご飯が好きなので、早く出したいんですね。

米BCD:まずご飯を出すスペース作ってからなんですね。

山中:ええ。これがテイクアウトだと、ご飯食べたい感じがより如実になるんですけど、そうやってご飯を掻き出しながら食べると、当然牛と生姜が余るじゃないですか?

米BCD:そうなりますね。

山中:そのとき家だと、炊飯器からご飯を足しちゃうんです。なので、牛丼のテイクアウトに関しては最初の話とは逆になります。牛丼の汁の混ざったご飯で1杯、それからまっさらなご飯と牛&生姜でもう1杯。

米BCD:確かにそうですね。

山中:そうそう、牛丼といえば、小さい頃は地元(秩父)では牛丼チェーンの店って見かけなかったんです、無かったのかな?それで高校の修学旅行で京都に行った時、班別の自由行動で友達が吉野家の看板見付けたんです。それで「あの店って確か『キン肉マン』よく見かける・・・行こう!」ってことになって。

米BCD:まさかの京都に行って吉牛・・・。

山中:そうです。その時初めて食べました。まあ、帰って家族に、吉野家ってところで食べてきたんだよ、美味しかったよ!って興奮気味に言ったら「ありゃ、チェーン店だ」と冷たく言われましたけど(笑)

米BCD:でも、初吉牛が京都っていうのも印象深いかもしれませんね。

山中:そうですね。こうやって話してくると、周囲から「ご飯好きだね」とよく言われる理由が自分でもわかっちゃいますね。ご飯食べ過ぎなのかなぁ。とはいえ、炭水化物抜きのダイエットとか無理だろうなぁ。ご飯あってのおかずだと思ってるから。

米BCD:私も山中さんのご飯愛の一端を伺えたような気がします。本日は多くのお話ありがとうございました。

山中:ありがとうございました。
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山中俊宣:1979年生まれ 秩父出身 国学院大学卒業後、三峯神社に勤務。コミックエッセイ「神主さんの日常」(瀬上あきら著/マックガーデン)の登場人物「山中さん」のモデルにもなっている。
・三峰神社 http://www.mitsuminejinja.or.jp
・神主さんの日常 http://comic.mag-garden.co.jp/eden/2966.html