本日は、秋葉原にある旅をテーマにした居酒屋PUSHUPの店長、明石雄樹さんにお話しをお伺い致しました。
米BCD:宜しくお願い致します。
明石「よろしくお願いします」
米BCD:ご自身旅をされていて、田んぼを見かけたりしますか?
明石「ありますよ。この前行ったバリのウブドでもライス・テラスっていう、こっちで言う棚田ですかね。それが見渡す限りあって。」
米BCD:壮大ですね。
明石「そう、水もバァーと上から流れてきたりしてて。凄く綺麗な風景でした。」
米BCD:ご出身は福岡とお伺いしておりますが、子どもの頃にも田んぼとの関わりございましたか?
明石「もちろん。田植えもやったことありますよ。等間隔で植えていって、隙をみて、同じ植える作業している友達の背中押して・・・べちゃっと(笑)」
米BCD:あらあら。
明石「昔ですからね。それから刈り取って、藁を干して束ねたりという一連の作業もやりました。福岡市内だったのですけど、少し外れだったので家の近くは、ばぁーと田んぼで。夜になればカエルの大合唱。」
米BCD:田園風景ですね。
明石「そんなところで育ったから、カエル捕まえたり、干した藁のところに必ずカマキリがいたので捕まえたり。ヘビ捕まえたり。」
米BCD:ヘビ?
明石「カエルを狙ってヘビが集まってくるのでいっぱいいるんですよ。」
米BCD:うわー。それを?
明石「頭つかむと噛まれないので頭を押さえて捕まえて。20匹くらい同じ場所に入れておくと、ヘビ園みたいになるんですよ。それに蓋をしておいて、友達来た時に開けさせるっていう」
米BCD:想像でもきついですね。
明石「(笑)今考えると結構危ないことをしてましたね。今はできないですよ!」
米BCD:動物以外では何かありましたか?
明石「稲の茎を半分に折って、友達と引っ張り合いして、どっちが先に切れるかっていう・・・」
米BCD:ありますね!茎の折れ目をクロスさせて、両手で引っ張り合う例の。
明石「そう、同じ茎で3回連続勝ったりすると、俺、神懸かってるなーって思ったりして(笑)」
米BCD:子どもの頃はそういうので誇らしかったりしますよね。
明石「そうですね。兄弟4人いて・・・食事のときは戦争だったなぁ。」
米BCD:いわゆる取り合いのような?
明石「まさに。食べたいものから食べないと、どんどん取られていく。」
米BCD:取り分けてあるわけではなく?
明石「もちろん、各人の分は皿に取り分けてあるんですけど、そこから奪い合うという。だから、食事中はどう相手の気を逸らすかがポイントでしたね。その間にハンバーグをすっと(笑)」
米BCD:すっと(笑)子どものとき好きだったお米の食べ物ってありますか?
明石「酢飯は好きでしたね。3,4カ月に一度、父親が寿司を握ってくれるんですよ。」
米BCD:いいですね。
明石「釣りが好きな人だったというのもあるかもしれないですけど、魚を用意してくれて。父親が料理することってほとんどなかったので、その日は特別感があってちょっと高揚してたのを覚えています。」
米BCD:握りとか巻とか?
明石「ほとんど握りですけど、結構本格的で。なんか昔寿司屋をやってたことがあったとか、なかったとか、そんな話はきいたことがありますね。」
米BCD:職人的な?
明石「そう、けっこう繊細で厳しかった。普通家で寿司パーティとかすると、巻いたり、握ったそばから食べていったりしますよね?」
米BCD:そうですね。
明石「でも、父親は桶に綺麗に並べてからじゃないと、食べ始めちゃいけなくて。まあ、揃ってないと寿司として絵にならないからという感じだったのだと思いますが」
米BCD:確かに、握りが並んだ様子って綺麗ですものね。
明石「あと子どもの頃はおにぎり作ってよく食べてましたね。具とかは入れずにマヨネーズだけとかで。とにかく頬張りたくて。」
米BCD:ごはん時でなく?
明石「そう、間食に。親にばれないように、こそこそっとやっていましたが、今考えるとバレバレだったんでしょうね。お米無くなってるし。」
米BCD:形は、丸とか三角どちらでしたか?
明石「丸ですね。三角も試してみたのですが、当時はどうも上手くできなくて。いらいらして『もう丸だ!』って。」
米BCD:海苔はどのような巻かれかたでしたか?
明石「小袋に五枚くらい入っているいわゆる味海苔を1枚か2枚、持ち手のところに貼る感じです。完全にくるんだりはしませんでした。」
米BCD:今、おにぎりに具では何が好きですか?
明石「梅干しですね。付け合わせで野沢菜とかもいいですね。」
米BCD:野沢菜は中に入れたりは・・・」
明石「しないです。別々に食べたいですね。」
米BCD:そうすると、ご飯とおかずが分かれている場合、おかずを一旦ご飯にのっけて食べたいほうですか?それともご飯は白いまま食べたいほうですか?
明石「別々に食べますね。もちろんカレーとかは別ですけど」
米BCD:それは子どもの頃、親が厳しかったからとかで?
明石「というより、さっきも出てきましたが奪い合いだったからというのもあるかもしれませんね。乗っけてる隙がない。」
米BCD:なるほど。かつ丼はどこから食べ始めますか?
明石「真ん中の肉からですね。それからその下ご飯に。」
米BCD:それは何か理由がありますか?
明石「一番厚くて、ジューシーであろうところだから。端っこだと火が通り過ぎている感じがして。やはり最初は『肉』を感じたいので。」
米BCD:ちなみにオーソドックスなかつ丼というとどういうのをイメージしますか?
明石「今思い浮かべてるのは、ご飯、キャベツ、肉に名古屋味噌じゃないですけどソースがかかっている、いわゆるソースかつ丼ですね。」
米BCD:土地柄ですか?
明石「いえ、九州だったのであんまりなかったのですけど、いわゆる、ほかほか弁当屋さんで売ってたのをよく好きで買ってきてたので、そうなったのかな?名古屋でも食べますけど、濃厚なタレでご飯とキャベツを食べる感じが好きですね。」
米BCD:卵とじは如何ですか?
明石「どちらかというとソース派ですね。固いのもあまり好きではないのですけど、卵とじは卵とじで、ふにゃーとし過ぎる感じがして。」
米BCD:カレーはお好きですか?
明石「断然好きですね。激辛が好きです。外で食べるときは、口内炎がない限りは5辛くらいで、あったら3辛くらいで。」
米BCD:口内炎あっても3辛行くのですね・・・。自分でよそう時の皿内のレイアウトってどんな感じですか?
明石「左にご飯を寄せて、右にルー。少しご飯を坂にしておいて、ちょうどセンターで、ちょっとだけご飯にかかってる感じで。」
米BCD:海外で好きなお米の料理とかはありますか?
明石「カオマンガイは好きですね。海南鶏飯っていうやつですね。鶏の出汁で炊いたご飯に茹でた鶏をのっけて、ちょっとナンプラーが入っていて。」
米BCD:辛いのがお好きとのことでしたが、海外でも辛い料理は食べられますか?
明石「海外で料理が辛いとテンションあがりますね。バリはそうでもないですけど、タイとかメキシコとかはやっぱり好きです。辛さは旅自体のテンションにも関わってくるかもしれませんね。」
米BCD:なるほど!本日はありがとうございました!
明石「ありがとうございました。」
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明石 雄樹
1974年生 福岡出身
2007年 秋葉原に旅をテーマにしたダイニング「PUSHUP」を開店。
2017年10月で10周年を迎えた。
http://pushup365.com/lp/10th2017.html